受験生をねらった痴漢対策の強化を申し入れました。

お知らせ

受験生をねらった痴漢対策の強化を申し入れました。

2024年12月19日、日本共産党県議団と日本共産党千葉県委員会は連名で申入れを行いました。

2024年12月19日


千葉県知事    熊谷 俊人 様
千葉県教育長   冨塚  昌子 様                          
千葉県警察本部長  宮沢  忠孝 様

                                                    日本共産党千葉県委員会
日本共産党千葉県議会議員団

受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申入れ

 

 痴漢は、重大な犯罪であり、個人の尊厳を踏みにじるもので断じて許せません。数年前から、大学入学共通テストなど受験シーズンにあたり、SNS上で受験生に対する痴漢行為をあおる投稿が相次いでいます。卑劣な犯罪であるだけでなく、試験に遅刻できず、被害の申告をためらう受験生の弱みにつけ込んだ悪質な行為です。被害者は、その後の人生に計り知れない身体的・精神的苦痛を背負い続けます。
 日本共産党は、「痴漢ゼロの千葉県」をめざしてアンケート調査を行い、議会でも質問し対策を求めてきました。この間、政府による「痴漢撲滅に向けた政策パッケージ」策定など重要な前進もあります。県としても痴漢ゼロをめざして、関係機関とも連携・協力して対策を強化していただきたく、以下の事項について申し入れます。

  • 中学校、高等学校、大学などの受験シーズンに痴漢や盗撮の加害を起こさせないよう、公共交通機関における対策を普段以上に強化すること。鉄道事業者を含めて関係機関と連携し、駅女性係員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回を強化すること。女性専用車両を拡大すること。
  • 「痴漢は犯罪」など、痴漢加害防止のためのアナウンス放送や電車内の動画、電光掲示板、SNSでの呼びかけなどを強化するよう鉄道事業者に求めること。目撃者など第三者が被害を確証し、痴漢を止める行動をとることができるよう「アクティブ・バイスタンダー(行動する第三者)」の役割を重視したとりくみを行うこと。
  • 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターや警察など痴漢被害に遭った際の相談機関、窓口を強化し、広報すること。
  • 入試日に、痴漢被害を含めて本人の責めによらない事由で遅れた場合は、救済措置の対象となることを周知すること。また、受験の機会が保障されるよう各学校などに働きかけ、必要な対応を講じるよう要請すること。あわせて、入試日のズボン使用等を認め、制服着用の強制は見直すこと。
  • 県として、関係機関と連携して、痴漢被害の実態調査を行うこと。その際、二次被害が生じないよう慎重にすること。また、加害をうまない対策、被害を受けた人の救済 についても、関係機関と連携して取り組むこと。

 以上