陸自オスプレイの事故をうけ運用停止・配備撤回を求め緊急要請しました。

お知らせ

陸自オスプレイの事故をうけ運用停止・配備撤回を求め緊急要請しました。

2024年11月8日、日本共産党千葉県議団は陸上自衛隊オスプレイの事故を受けた運用停止と配備撤回を求め知事に緊急要請しました。


千葉県知事
熊谷俊人 様

陸自オスプレイの事故を受けた運用停止と配備撤回を求める緊急要請

2024年 11月8日
日本共産党千葉県議団

10月27日、陸上自衛隊第1ヘリコプター団所属のV22オスプレイが日米共同統合演習(キーンソード25)参加のため与那国駐屯地(沖縄県与那国町)を離陸しようとしたところ、機体が左右に振れた不安定な状況となり、左翼下部が地面と接触して機体の一部が損傷したため、飛行を中止し駐屯地内に着陸しました。オスプレイには操縦士など16人が乗っており、幸い怪我人はなかったものの、一歩間違えれば人命にかかわる大惨事になっていました。これを受けて陸上自衛隊は全17機の飛行を見合わせています。
オスプレイは、昨年11月に起きたアメリカ空軍による鹿児島県屋久島沖での墜落事故を受けて全面的な運用停止措置が取られ、陸上自衛隊を含む世界中のすべてのオスプレイが運用停止措置を強いられる異常事態となりました。運用停止措置は今年3月に解除されましたが、今回の事故で陸自オスプレイは再び全機飛行停止というかつてない状況となっています。
 オスプレイをめぐる最大の問題は、繰り返し墜落事故を起こしているにもかかわらず、依然として事故原因が判明していないところにあります。昨年11月の屋久島での墜落事故の調査報告書では、変速機(プロップ・ローター・ギアボックス)内部の歯車が破断し、その破片で別の歯車がすり減ってしまったため動力が伝わらなくなったことが原因とされています。しかし、なぜ歯車が破断したのか、その原因はわかっていません。
 また、一昨年6月に起きたアメリカ・カリフォルニア州での墜落事故報告書では、クラッチの結合が勝手に外れ再結合する不具合が生じる現象(ハード・クラッチ・エンゲージメント)が原因だと断定しました。しかし、なぜこの不具合が起きるのか、いまだに解明されていません。他にも、氷結防止システムの不具合なども指摘されています。
墜落事故の要因となった不具合を抱えたまま、操縦技術によって事故を回避するとの対策でオスプレイの飛行を継続していることが、今回の沖縄での事故の背景にあります。
 オスプレイは2016年12月以降、世界各地で7回も墜落事故を起こし、20人を超える死者が出ています。もしもどこかの段階で、オスプレイの運用中止を決断していれば、それ以降の人命は失われずにすんでいました。オスプレイは飛ばしてはならない欠陥を抱えた軍用機であり、オスプレイが飛ぶ地域で暮らす住民の命と安全はもちろんのこと、自衛隊員の安全のためにも、いまやるべきなのは、オスプレイの構造的な欠陥を認め、運用そのものを中止し、配備を撤回すること以外にありません。
 よって、以下のことを強く求めるものです。

1、陸上自衛隊オスプレイの運用停止を国に求めること。

2、陸上自衛隊オスプレイの木更津駐屯地への配備撤回を国に求めること。

3、米軍のオスプレイについて、千葉県上空の飛行停止を国に求めること。

以上