米不足への緊急対応を申し入れました
日本共産党千葉県議団は、2024年9月5日に米不足への対応を緊急に申入れしました。
要望書全文は以下の通りです。
2024年 9月 5日
千葉県知事 熊谷俊人様
日本共産党千葉県議会議員団
米不足への緊急対応を求める申し入れ
いま、国民の主食である米の在庫が不足し、販売価格も高騰するなど、店頭から米が消え、国民が買えない・食べられない事態が起こっている。
坂本哲志農林水産大臣は会見で「ひっ迫しているとは考えていない」と述べたが、多くの国民が米を入手できない状況が広がっており、政府は現実を直視すべきである。
県内においても、「棚にお米がまったくありませんでした」「いつ入荷するか未定だと言われた」「お米はご家族様1点限り」「5キロ3,300円、これまでと比べると相当上がっていた」などの声が寄せられる深刻な事態となっている。
今年は米の需要量が増え、6月末時点の民間在庫量が過去最低になり、需給バランスが崩れたというが、現下の米不足は、安定して十分な生産量を確保し、価格保障・所得補償によって農家の収入を支えるという、多くの国々で行われている政策に転換していれば防げた事態であり、まさに政府の失政と言わざるを得ない。
農水省も8月30日、子ども食堂等への政府備蓄米の無償交付に関する運用について、備蓄米の交付申請窓口を全国に大幅に拡大し、四半期ごととしていた交付申請の受付を通年申請とする改善通知を発出した。
政府においては、備蓄米や民間在庫を活用した緊急対策をただちに取るべきである。
県においても、県内の実態・実情を把握し、以下の緊急対応を申し入れる。
記
- 県内の米不足の実態・実情を把握し、関係者の声を聴取すること。
- 政府備蓄米等の活用を含め生産者団体や流通・小売業者と協力し、店頭に充分な米が出回るよう、緊急対策を講じることを政府に申し入れること。
- 県独自に主食用米の価格保障や所得補償制度を確立し、農業者が安定して生産が続けられる条件を整え、主食用米の作付面積を大幅に増やすこと。
- 子ども食堂等への政府備蓄米の無償交付の運用改善について、申請等に関する相談窓口を設置するなど、支援の体制を整えること。
以上