オスプレイの飛行停止と配備撤回の要望書を提出しました
3月28日、日本共産党千葉県委員会と県議団は飛行停止措置を取っている陸上自衛隊オスプレイを飛行させないことや配備撤回などを国に求めるよう、千葉県知事あてに要望書を提出しました。全文は以下の通りです。
【申し入れ全文】
千葉県知事
熊谷俊人 様
オスプレイの飛行停止継続と配備撤回を
国に要請するよう求める要望書
2024年3月28日
日本共産党千葉県委員会
日本共産党千葉県議団
昨年11月29日、アメリカ空軍のオスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落し、搭乗していた8人全員の死亡が確認されました。これを受けてアメリカ軍は12月6日以降、世界に配備しているすべてのオスプレイの飛行停止措置をとってきました。しかし3月8日、飛行再開を公表し、3月14日には普天間行場に配備されている米海兵隊のオスプレイが飛行を再開しました。これを受けて木更津駐屯地に配備されている自衛隊のオスプレイも、3月21日に飛行を再開しています。
しかし、昨年11月の墜落事故の原因について米軍は「特定の部品の不具合で、対策をとれば安全に飛行できる」としていますが、それ以上の情報はまったく明らかにしていません。「特定の部品」とはどの部品なのか、「不具合」とはどういう不具合なのか、「対策をとる」とはどういう対策なのか、いっさい公表しないのでは、木更津駐屯地周辺の住民はもちろんのこと、大多数の県民は納得するはずがありません。これでは、県民に対して問答無用で飛行再開の受け入れを強要するものであり、国民主権の国、民主主義の国として、絶対に認められるものではありません。
しかも、一昨年6月のカリフォルニア州での墜落事故に関する米軍の報告書では、クラッチに原因不明の不具合が生じる現象(ハード・クラッチ・エンゲージメント)が原因だと断定し、墜落は機体の構造的欠陥によるものであることが明らかになりました。この不具合がなぜ起きるのか、いまだに解明されていません。他にも、氷結防止システムの不具合なども指摘されています。
オスプレイは2016年12月の沖縄県名護市沖の重大事故以降でも、世界各地で7回も墜落事故を起こし、20人を超える死者が出ています。もしもどこかの段階で、運用中止を決断していれば、それ以降の人命は失われずにすんでいました。オスプレイは飛ばしてはならない欠陥を抱えた軍用機であり、いまやるべきなのは、オスプレイの構造的欠陥を認め、運用そのものを中止し、配備を撤回すること以外にありません。
よって千葉県知事に対して、以下の実施を強く求めるものです。
- 陸上自衛隊オスプレイの飛行をただちに停止するよう国に求めること。
- 米軍のオスプレイについても千葉県上空を飛ばないよう要請すること。
- 陸上自衛隊オスプレイの配備を撤回するよう国に求めること。
以上