県議会の民主的運営について申し入れを行いました
日本共産党千葉県議団は伊藤昌弘議長と武田正光議会運営委員会委員長あてに県議会運営について、県民人に開かれた議会とすること、少数意見が尊重されることなど、民主的運営を行うよう申し入れを行いました。
【申し入れ全文】
2023年6月9日
議会運営等についての申し入れ
千葉県議会議長 伊藤昌弘 様
議会運営委員会委員長 武田正光 様
日本共産党千葉県議会議員団
加藤 英雄 丸山 慎一
みわ 由美 浅野ふみ子
議員と議会のあり方に対して、多くの県民・有権者が注視しており、県民の負託にこたえうる「良識の府」「言論の府」にふさわしい県議会とすることは、会派や政治的立場の立場を超えた議員ひとり一人の責務である。
憲法および地方自治法に基づく二元代表制のもとで、県議会は住民の意思を代表し、条例制定や予算の議決をはじめとする県行政の基本を定めるとともに、公正で民主的かつ効率的な行政が行われるよう批判・監視する機能を有している。
その機能を果たすためには、議員の自由な発言を保障し、少数意見を尊重することが不可欠である。本議会は、4月の改選によって議員総数95人のうち22人(23.1%)が少数会派・無所属となっており、少数意見を尊重した議会運営がこれまでにも増して求められている。
そこで以下の諸点について改善をはかるべく申し入れるものである。
記
1.委員会における十分な質疑時間を確保すること。
①常任委員会での十分な審議時間を保障するため、開催当日の委員会視察は原則として行わないこと。
②決算審査特別委員会に「少数会派」の委員枠を設けること。あわせて、開催日を増やし、一日に審査する部局数を減らすこと。
③初日のみとなった予算委員会のテレビ中継は、全審議の中継に戻すこと。
2. 議会運営に関する事項は、「少数会派」を尊重し、全会一致を原則とすること。
①交渉会派の要件である所属議員数を引き下げること。
②議会運営委員会の委員外議員の出席および発言を確実に保障するため、正委員と同様にあつかうこと。
③議会運営委員会の必要な視察は、委員外議員を含む全会派からの参加を保障すること。
3.議会が推薦する千葉県男女共同参画推進懇話会委員の決め方は、「少数会派」を含む全会派の合意を大原則とすること。
4.県民に開かれた県議会をめざして
①常任委員会、決算審査特別委員会のインターネット中継を行うこと。
②乳幼児を連れた県民の傍聴および杖や頻繁な水分補給が欠かせない高齢者等の当該物品の傍聴席への持ち込みを認めること。
③補聴器使用者に配慮し、会議場傍聴席および常任委員会室に「磁気ループ」を設置すること。
④「県議会だより」は、質疑内容をよりわかりやすくするなど改善、充実をはかること。
⑤政務活動費の収支報告はホームページで公開すること。
5.公費を使った海外調査(派遣)は、実施しないこと。
6.議会活動を行う際の氏名を通称名とする場合は、許可制でなく本人の申し出のみにより使用できる事とすること。身分証明書に通称名の使用を認めること。
7.予定している議案は、可能な限り早く議員に配付するよう、議長は知事に求めること。
8.陳情についても、委員会に付託する等、請願と同様に扱うこと。
以上
申し入れ書を手渡す日本共産党千葉県議団(右2人目より、加藤英雄団長、みわ由美・丸山慎一・浅野ふみ子各県議)