「まん防止等重点措置の全県適用をうけ、対策の抜本的強化を緊急要請しました
日本共産党千葉県議団は1月27日に、千葉県全域に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、新型コロナ対策の抜本的強化を求め緊急要請しました。
申し入れ全文は以下の通りです。
「まん延防止重点措置」を受けた新型コロナ対策強化の緊急要望
千葉県知事 熊谷俊人 様
2022年1月27日
日本共産党千葉県議会議員団
1月21日に千葉県全域で「まん延防止等重点措置」が適用され、1月26日には5日連続県内過去最多を記録し、3,251人の新規感染が確認されるなど、コロナ・オミクロン変異株によるこれまでにない短期間での猛烈な感染拡大、「第6波」が続いている。
千葉県では3回目のワクチン接種の促進、無症状者への無料検査等検査対象の拡大や、病床の確保・臨時医療施設の整備など一定の努力をしてきた。
しかし、3回目ワクチン接種の完了時期や、PCR等検査の1日の実施目標を示せず、ちばぎん研修センターを活用した臨時医療施設は未だ稼働しないなど、未曽有の爆発的感染拡大に充分対応できるものではないといわざるを得ない。このままでは、医療ひっ迫により自宅療養中の死亡者まで出てしまった、第5波の痛苦の経験を繰り返してしまうのではないかと、県民の不安も増大している。
いま、県に求められていることは、3回目のワクチン接種の促進と、わが党の1月14日の緊急要請でも指摘したように、オミクロン株の特徴である「無症状だが感染力の強い」感染者を早期発見する大規模検査を戦略的方向として太く打ち出し、県民が安心して治療・療養できる環境整備、保健所体制の抜本的強化を早急に推進することである。そこで、あらためて以下の項目を緊急に強く要望する。
1,新型コロナワクチンの3回目接種を可能な限り前倒しで6カ月後に行えるよう、以下の対策を取ること。
①希望するすべての人が6か月後の3回目ワクチン接種を迅速に行えるよう、県として集団接種会場の早急な開設をすすめること。各市町村に対し接種体制整備や実務等への全面的な支援を行うこと。
②引き続き、国に対して必要なワクチン確保と、県及び市町村に状況を速やかに伝えるように求めること。
2.1月23日時点での7日間平均の検査人数は約7,500人である。これ以上の爆発的感染拡大を封じるため、PCR等検査の体制と能力の抜本的な拡大と、保健所体制の強化を行うこと。
①「当面の間、延長」するとした無症状者対象のPCR等無料検査の実施を、感染が収束するまで継続すること。県内全ての市町村に検査場所を置き、既にある市町村も場所を増やす、検査能力を引き上げる等「いつでも、誰でも、なんどでも、無料で」検査できるよう拡充すること。
②現在、検査の頻回実施をするとしている高齢者・障害者施設以外の児童等の社会福祉施設、医療機関、学校等教育施設、事業所等、クラスター発生の可能性が高いところでの無料の頻回検査を県の責任で実施するとともに、各施設では従事者だけでなく利用者も対象とすること。
③検査キットを当面、希望する家庭や職場へ無料配布すること。
④濃厚接触者を特定してから行政検査を行うのではなく、濃厚接触の疑いがある者にも可能な限り速やかな行政検査を行い、陽性者はただちに保護すること。行政検査や積極的疫学調査等が滞ることないよう保健所体制の強化と支援を行うこと。
3.1月26日現在、入院者数は612人、ホテル療養者数376人に対し、自宅療養者数は12,301人である。自宅療養中の感染者死亡を絶対に繰り返さないため、原則入院または施設療養できる体制を整えること。
①未だ稼働していない、ちばぎん研修センターを活用した臨時医療施設への人員配置を速やかに行い、ただちに稼働させること。新たな臨時医療施設を速やかに開設すること。
②千葉県がんセンター旧棟を活用した臨時医療施設を早急に現在最大稼働の66床に引き上げ、さらなる増床にむけ、医療資材、人員を整えること。
③「さらなる医療のひっ迫が見込まれる場合」としている、医療人材の派遣等の国への要請について早急に行い、緊急的な病床確保を準備すること。
④1月26日見込みで2,267室である宿泊療養施設を、感染状況に見合った部屋数に引き上げること。
⑤「発熱外来」の維持と拡充のために、国に対し必要な支援求めるとともに、県としても支援を行うこと。
以上