柏児童相談所と一時保護所のエアコン故障に対して整備と応急措置を緊急要望しました
2021年8月10日
千葉県知事 熊谷俊人 様
日本共産党千葉県議会議員団
千葉県柏児童相談所(一時保護所含む)へのエアコン整備と応急措置を求める緊急要望
連日の猛暑が続く8月6日、柏児童相談所において、全館の空調設備エアコンが(一部をのぞき)2月から壊れたままで稼働していない、との情報が寄せられ、同日、県児童家庭課は、その事実を認めました。
県の説明によれば、本館(相談課・支援課・診断指導課・調査課)の執務室や、一時保護所の2階(学習室やホ一ル)のエアコンが機能せず、136名職員のうち85名の職員(児童福祉司・心理司等)が暑さに耐えながら職務を遂行しており、現時点では改善計画すらたっていない、とのことです。
本日、現地を視察しましたが、どこの執務室でも室温33度から34.5度にもなるなかで熱中症になった職員もいることや、一時保護されている児童らも密でイライラしてトラブルが増えているなど、深刻な実態が判明しました。
ところが県は、気象庁が連日「命の危険がある暑さ」だと警告を発しているもとで、執務室や一時保護所に必要なエアコンを整備せず、職員と児童に劣悪な状態、過度の負担を強いています。このような事態は、職員と子どもたちの命にかかわる重大問題であり、その責任は厳しく問われなければならなりません。
しかも、当該施設からは今年2月頃、県に対して、空調設備の不調・不足の訴えがあったにもかかわらず、予算化もせず、その後、半年以上にわたって事実上放置してきたことは、県の怠慢以外の何ものでもありません。
そもそも児相職員らは、コロナ禍、連日、児童や保護者などの相談に応じ、児童の最善の利益を図るため、必要な調査、援助や指導を行い、虐待等から児童を一時保護するなど、重要な役割を担っています。また一時保護所は、虐待等で心と体に深い傷を負った子どもたちにとって、心身ともに安全で安心できる緊急避難場所です。県は、その施設を整備する責任を負っています。
柏児相の冷房設備未整備問題の根本的な改善策は、遅れている同施設建替えや一時保護所の定員を超える児童の詰め込み解消を急ぐことです。しかしながら、事は一刻の猶予もなく、当面、緊急装置を講じるよう以下要望します。
【要望事項】
1.応急措置として、エアコンが設置されるまでの間、ただちに業務用冷風扇や臨時の電源を確保するなどあらゆる手立てをとり、暑さ対策を講じること。
2.柏児童相談所の現場の要望に応え、必要なエアコン整備工事を緊急に実施するとともに、早急に老朽化している柏児童相談所の建替えを具体化すること。
以上