新型コロナウイルス「感染爆発」を抑え込むための緊急要請をしました。
【申し入れ全文】
2021年8月5日
千葉県知事 熊谷俊人 様
日本共産党千葉県委員会
日本共産党千葉県議会議員団
新型コロナウイルス「感染爆発」を抑え込むための緊急要請
新型コロナウイルスの感染から県民の命と健康、社会生活を守るためにご尽力されていることに敬意を表します。
この間、県は、「まん延防止等重点措置」の延長や、関係者の声に応えたワクチンの集団接種会場確保、重点医療機関への病床確保支援金「概算払い」、高齢者・障害者施設の従業員や接待を伴う飲食店従事者の検査、飲食店の時短等に対する協力金の「先払い」などにとりくんできました。オリンピック関連では、公道での聖火リレーやライブサイトの中止をいち早く打ち出しました。
しかし、ここにきて「感染爆発」といえる極めて深刻な事態となり、8月2日から31日まで3度目となる「緊急事態宣言」が発令されました。医療提供体制が切迫し、助かる命が失われる危機的状況が差し迫り、事業所、保育園、学校などでのクラスター発生は止まず、より感染力が強い「デルタ株」も増加しています。東京五輪大会開催の強行は、コロナ感染急拡大に対する県民の不安と危機感を拡げています。
あらためて云うまでもなく、コロナ禍のいま、県政に求められていることは、変異株を含むコロナウイルス感染拡大を抑え込み、県民の命と健康を守り、地元経済や社会生活の維持に集中することです。これは、単に、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言を発令・延長を繰り返すだけでなく、感染拡大防止の戦略的方針と一体でこそ成し遂げられると考えます。
そこで、貴職に対して、以下の事項を緊急要請するものです。
【要請事項】
1.全世代を対象としたワクチンの安全で速やかな接種および無症状感染者を掌握・保護する大規模なPCR検査体制の確立、変異株検査を大幅に拡充すること。
2.業者が営業を継続できる十分な補償と減収による生活困窮者への支援を拡充すること。
3.コロナ患者受け入れの有無に関わらず、すべての医療機関への減収補てんに踏みきること。
4.国民にあやまったメッセージを発し、県民の感染防止対策への協力を妨げた五輪大会開催強行の教訓に学び、パラリンピックは、いまからでも中止するよう政府をはじめ関係機関に求めること。
以上