(2002年4月発行)

ストップ 小泉・医療改革 いまこそ、千葉県が住民の命と健康を守る防波堤に。日本共産党

空前の負担増で病気がいっそう重くなると指摘
 小泉内閣がすすめている医療制度の改悪は、国民に空前の負担を強いるものです。
 医療費の大幅負担増は、患者を病院から遠ざけ、病気を重くして、健康破壊をすすめ、逆に医療費総額を増やすことになります。
 日本共産党は「この改悪は、“いつでもどこでも安心の医療を”とかかげる知事の重点施策の考え方と矛盾するのではないか」と質しました。
 知事は「我が国の皆保険制度は諸外国と比べて優れている」としつつも、「医療保険制度は危機的な状況にある」と、国の改悪案に異論を唱えませんでした。
 しかし、医療保険財政が深刻になった大きな原因は、医療保険への国庫負担割合が削られたうえ、薬価が高すぎるからです。ここにメスを入れてこそ、解決への道が開かれます。

早期発見・早期治療の態勢づくりを
 病気の予防、早期発見と早期治療を保障する態勢をきちんとつくれば、住民の健康を守り、負担を増やさずに、保険制度を維持させることができます。
 長野県では、国保の3割自己負担を19町村で軽減していることが医療費の節約につながり、一人当たりの老人医療費が全国一少なくなっています。

国保・保険証取り上げやめよ 県は市町村へ財政支援を
 不況とリストラ・失業がますます深刻となるもと、国保税・料の滞納を理由にした千葉県内の資格証明書の交付数は全国第2位。命綱である保険証の取り上げが急増しています。
 日本共産党は、滞納者の多くは生活が苦しかったり、保険料が高すぎて、払う意志があっても払えない人であると指摘し、そういう場合は、保険証を取り上げるべきでないと主張しました。
 また、国に対し、国庫負担を45%に戻すよう働きかけ、市町村国保への県補助金を大幅に増額するよう求めました。
 知事は「被保険者の個々の実情を十分勘案して、適切に運用するよう(市町村を)指導している」と答えました。

2002年度県予算 自民党型の巨大開発にメスを入れ 暮らしをささえる予算に組み換えを 日本共産党が提案

 堂本知事の手による最初の当初予算である02年度県予算には、産業廃棄物の不法投棄防止対策や周産期医療の充実、少人数学級の部分実施等々、県民のみなさんが一貫して運動をかさね、日本共産党も議会で繰り返しとりあげてきた切実な要求が、様々にもりこまれました。これは県民運動の重要な成果といえます。
 同時に指摘しなければならないのは、小泉内閣の「構造改革」に苦しめられている県民の暮らしを守りぬくために、自治体として必要な努力がつくされていないことです。その一方で、常磐新線と沿線開発、東京外環道路など、自民党県政時代からの巨大開発が手つかずで残され、巨額の県財政が惜しみなくつぎこまれています。
 日本共産党はこの両面を率直に指摘し、予算案に反対するとともに、どこを正すべきか、具体的に提案しました。


生活を守り、県民の願いを真正面に

特養ホーム入所待ちの解消を
 県内の待機者は毎月500人づつ増えて、この1月で約9500人。ところが新年度の予算では約1000人しか解消しません。実情に合わない特養ホームの建設目標を大幅に引き上げ、施設整備のテンポを速めることを主張しました。

保育所 待機児も詰め込みもなくそう
 保育所の不足で待機児童が急増。ところが小泉内閣は、定員超過のスシ詰め状態にして"待機児ゼロ"にしようという方針です。これではたまりません。政府追随でなく、県の責任で増設をはかり、待機児をなくし、スシ詰めも解消して、よりよい保育環境を、と要求しました。

中小業者、商店街、農家経営に支援の手を
 ベンチャー企業ばかり支援するのでなく、いま現に地域経済をになっている中小業者や商店街に手厚い支援を。農業予算は土木事業中心でなく、価格補償の充実や後継者育成など農家経営の直接支援を重点に。政府による船橋信用金庫つぶしを批判し、融資の継続や出資金保護などに県が全力つくせ、と要求しました。


公共事業のムダをはぶき財源の確保を

この予算では巨大道路・常磐新線沿線開発が突出
 常磐新線と沿線開発に250億円。自民党県政時代にもなかった巨額の投入です。巨大道路見直しの全国の流れに逆行して、東京外環道路に73億円。この道路だけで過去累計1000億円も県財政を使ったことになります。大赤字のアクアラインの二の舞となる東京湾口道路や、三番瀬の環境を破壊する第2東京湾岸道路の調査予算まで計上しています。暮らしの予算を削りに削る一方で、こんなムダづかいが放置されてはたまりません。大もとからの見直しをつよくせまりました。

法人事業税の超過課税を
 リストラをすすめながら史上空前の利益をあげている大企業からこそ、税金をしっかり取るべきです。千葉県と同じように大きな工場がたくさん進出している全国の工業県ではどこでも、大企業にたいして、中小企業より割り増しの法人事業税を納めてもらって、県民の施策に活用しています。千葉県でも取り入れるべきだ、日本共産党は一貫して主張しています。それを実施した場合、年間70億円の増収となることを県の税務課が明らかにしました。あと一押しです。


命と健康、教育にしわ寄せ 自民党県政ひきつぐ人減らし「行革」

 県は「行政改革」に名を借りて、住民サービスの低下につながる補助金カットや、強引な人減らしを進めつつあります。
 養護学校のスクールバス予算の半減で、専用バスがなくなり、複数校の共用になる学校がでました。小中学校の耐震診断への補助予算わずか2000万円は全廃。公私間格差の解消のため民間社会福祉施設職員に県が支給している、年間わずか3万6000円程度の報奨金を2万円にカット。
 私学への国の助成が学校にそのまま支給されず、県が一部を転用してしまう、いわゆる“ピンはね”も大手を振ってまかり通っています。

私学助成額(高校生一人あたり)
単位円
  2001年度 2002年度
県の分 24,240 14,580
国の分 266,650 276,310
合 計 290,890 290,890
国が増やした分を、県が削ったので助成額は変わらない


県民運動と力を合わせ県政うごかす日本共産党

乳幼児医療費 窓口無料化への扉ひらく
 県は、来年4月から乳幼児医療費の現物給付(窓口無料)を実施する予定です。女性団体、医療団体などが長年にわたって助成制度の改善を要求してきた運動が実を結んだもので、お母さんたちから喜びの声が寄せられています。
 日本共産党は、窓口無料化を一貫して求め、県が現物給付は困難だとする理由を、他県の経験を調べ、医療関係者や県内市町村などの意見を聞きながら、一つ一つ打ちやぶってきました。
 たとえば「市町村の手数料と事務量が増えるから」との県の言い分に対しては、現物給付で事務量を減らした神奈川県のとりくみを示しました。「市町村が望んでいない」との県の説明にも、県が実施したアンケートで過半数の市町村が現物給付を必要と答えていることを明らかにしました。さらに、多くの医療機関も現物給付を望んでいること、大分県などと比べ千葉県が制度の内容でも、予算でも大きく立ちおくれている実態などを指摘し、県の決断をせまり続けました。
 県民から繰り返し出された請願にたいしも、自民、公明などが採択を拒みつづけたもとで、日本共産党は採択を主張してがんばってきました。
 こうした中で、ついに県は、2000年12月県議会での日本共産党の質問に、現行制度の見直しを表明したのです。日本共産党は、ひきつづき、対象年齢の拡大と窓口完全無料化めざしていきます。

乳幼児医療費の現物給付(窓口無料)を求める請願への各党の態度
  共産 自民 公明 民主 社民
(県民連合)
結果
99年 2月県議会 × × × × 不採択
99年 6月県議会 × × 不採択
99年 9月県議会 × × × 不採択
99年12月県議会 × × × 不採択
00年 2月県議会 × × × 不採択
00年12月県議会 継続
○採択を主張 △継続を主張 ×不採択を主張

窓口無料化を要望するお母さんたち

少人数学級へ 半歩前進 本格的な実施にむけ、さらにがんばります
 ゆきとどいた教育のために、待ったなしとなっていた少人数学級へ、ついに県が一歩を踏み出しました。毎年、40万もの署名が県議会に提出され、日本共産党も議会のたびに「一日も早い実現を」と迫り、ついに県も重い腰をあげました。
 せっかくの少人数学級ですが、県があまりに予算を出し惜しみしたために、内容は「半歩前進」にとどまりました。実施されるのは、小学1、2年生だけで、しかも1学年の学級数が3クラス以上ある大きな学校の場合だけ。同じ1、2年生でも小規模校は見送りという不公平が残ります。
 県が組んだ予算はわずか5200万円で、一日2時間程度勤務する非常勤講師を50人採用するだけです。これでは先生の負担が増え、学校現場がますます多忙化し、教育条件は逆に悪化しかねません。予算を増やし、本格的な少人数学級に踏み出すべきです。

県民の切実な願いに各党の態度は…
○賛成 ×反対
意見書・請願の趣旨 共産 自民 自民
21
民主 公明 社民 県民ク ネット 水と緑 無所属
鈴木宗男衆院議員の疑惑の徹底究明を求める意見書 × × × × ×
医療改悪の中止を求める意見書 × × × × × × ×
船橋信用金庫破綻にともなう出資金の全額保護を求める意見書 × × × × × × ×
有事法制の制定に反対する意見書 × × × × × × ×
消費税率を直ちに3%に引き下げを(請願) × × × × × × × × ×
千葉県血清研究所の存続を(請願) × × × × × × × × ×