陸上自衛隊オスプレイの木更津駐屯地への「暫定」配備計画に関する申入れ(2019/11/26)

千葉県知事 森田健作 様
2019年11月26日 日本共産党千葉県議会議員団

 北関東防衛局は10月31日、千葉県と木更津市が9月30日付で照会した「陸上自衛隊オスプレイの暫定配備要請に関する説明内容等」について文書回答した。この内容は、地元住民、県民が抱く疑問や不安を解消するものとはいえず、むしろ同機の配備による事故の危険、騒音など生活環境の悪化を増大させる重大な問題点をあらためて明らかにした。
 第一に、木更津駐屯地への「暫定」配備期間について、「現時点で確たることを申し上げることは困難」などとして、「暫定」の期間を明示していない。佐賀空港への配備計画が行き詰まっているもとで、多くの千葉県民は、「暫定」と言いながら「恒久配備」となるのではないか、との強い疑念を持っている。「暫定」の期限すら明確にできないことは、まさに「恒久配備」と同じだと言わざるを得ない。
 第二に、木更津駐屯地が「暫定」配備先となった根拠について、「自衛隊の能力や運用が明らかになるおそれがある」などと、具体的に検討した内容の公表を拒んでいる。これは「国防」を盾にした軍事優先の姿勢を露にしたものであり、到底容認できない。
 第三に、オスプレイ17機の配備により、一日平均15回、年間4500回程度の離着陸が増加する。しかも、休日を除いておおむね毎日飛行し、低空及び夜間の飛行訓練や、住宅地の上空を飛行することも明らかになった。
また、木更津飛行場運用規則により設定した空中操作空域、九十九谷(君津)、宇藤原(富津)、大沢(勝浦)の場外離着陸訓練場、房総低空域飛行訓練場、習志野、富士、相馬が原、関山等の県内外の演習場での訓練も行う。同機の飛行訓練は県内のみならず首都圏周辺にまで広がり、事故の危険や騒音被害は広範囲におよぶことになる。
 第四に、防衛省は、オスプレイの安全性について、「独自の手法により確認した」などとしているが、現実に同機による重大事故が相次いでおり、なんら説得力を持ちえない。

 そもそもオスプレイは、迅速に敵国に侵攻できるための能力強化を目的として開発された機体であり、「水陸機動団」と一体に運用される。安保法制=戦争法の下での同機配備は北東アジアの平和構築に大きく逆行するものである。憲法9条の立場とは相いれないオスプレイの配備は日本のどこであっても許されるものではなく、陸上自衛隊オスプレイの木更津駐屯地への「暫定」配備は断じて受け入れられない。
 よって、知事に対して、以下の項目を申し入れるものである。

1.事故の危険や騒音被害が広範囲におよぶことから、早急に県の責任において木更津市以外でも住民説明会を開き、県民の意見を聞くこと。

2.木更津駐屯地への陸自オスプレイの「暫定」配備計画の白紙撤回を政府に求めること。

以上