陸上自衛隊オスプレイの木更津駐屯地への暫定配備に関する緊急申し入れ(2018/3/29)

千葉県知事 森田健作 様
2018年3月29日   日本共産党千葉県委員会
           日本共産党千葉県議会議員団

 3月26日、「防衛省は、陸上自衛隊が2018年度に導入する垂直離着陸機オスプレイ5機を陸自木更津駐屯地に暫定配備する方向で最終調整に入った」(産経)と報じられた。
 この報道を受けて、木更津市長は27日、「大変遺憾で不快、(整備と配備では)次元が違う話、佐賀が駄目だから木更津という理屈もおかしい」と述べたと伝えられている。
 千葉県も北関東防衛局に事実確認を行ったが、「木更津駐屯地への暫定配備が決まった事実はない。事実に基づいた報道ではない」との回答であり、県は同局に対して「地元住民の不安を招くものであり、極めて遺憾。しっかりした対応」を要請したとのことである。
 しかし小野寺防衛相は27日の会見で「一時的な措置(暫定配備)については様々な選択肢を検討している」と述べており、木更津駐屯地への「暫定配備」自体は否定していない。「一時的な措置」の期間も極めて不確実である。県には、今回の重大な事態を直視した厳しい対応が求められている。
 すでに木更津駐屯地では2017年2月から米軍オスプレイの定期整備が行われており、今後は陸自オスプレイの定期整備も担う予定である。そこに、陸自導入のオスプレイまでもが配備されるような状況になれば、同駐屯地は、まさに日・米オスプレイの一大拠点となることは一目瞭然である。地元住民をはじめ千葉県民は、これまでにない事故の危険や騒音被害にさらされることは明白であり、断じて許してはならない。
 防衛省は、当初、陸自が導入するオスプレイ17機は、2021年度までに佐賀空港に順次配備する計画であった。ところが現地漁協などの強い反対や、今年2月に目達原駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)の陸自AH64D戦闘ヘリコプターが民家に墜落したことなどから現地の反発が強まり、同空港への配備計画は難航し、見通しが立っていない。にもかかわらず、同省はオスプレイを今月27日に発足した米軍海兵隊の日本版と言われる「水陸機動団」の移動手段にする方針を変えておらず、今秋からの導入を強行しようとしている。
 そもそもオスプレイは、かねてから回転翼が小さく機体が重いため揚力不足で離着陸時に不安定になり、飛行中のエンジン停止時のオートローテーション機能もないなど、その致命的な欠陥が指摘されている。しかも、昨年11月の米下院軍事委員会での米海兵隊航空副司令官の書面証言によれば、米海兵隊が運用しているMV22オスプレイ約300機のうち過半数が、整備が追い付かず運用不能に陥っている。同機は寒冷地や洋上、砂漠地帯など、投入される現場に応じて機材の入れ替えを頻繁に行ったため、機体構造が複雑になり、熟練した整備士が育っていないことも明らかになっている。
 もはやオスプレイの危険性は疑う余地がない。現に、この間、沖縄米海兵隊に配備・運用されているオスプレイは、墜落などの重大事故が相次いでおり、米軍機であれ、自衛隊機であれ、安全性も確保されていないオスプレイは、日本中どの空も飛ばしてならない。
 よって、貴殿に対して、以下の事項を緊急要請するものである。

1.国に対して、陸自オスプレイの木更津への「暫定配備」中止を求めること。

2.国に対して、米海兵隊オスプレイの撤去を求め、自衛隊オスプレイの運用中止を要
  求すること。
以上