千葉県循環器病センターの現在地での存続と機能拡充を求める申し入れ(2018/2/21)

千葉県知事   森田健作殿
千葉県病院局長 矢島鉄也殿

日本共産党千葉県議会議員団

千葉県循環器病センターの現在地での存続と機能拡充を求める申し入れ

 千葉県循環器病センターは、脳・心疾患など循環器に関する高度専門医療と地域医療のそれぞれで重要な役割を果たしている県立病院である。ところが昨年11月27日に開かれた「市原地域保健医療連携・地域医療構想調整会議」において、突然「千葉県循環器病センターのあり方検討の進め方について」なる資料が出された。
 それによれば、有識者、医療関係者、地域代表等からなる「千葉県循環器病センターのあり方検討委員会」(仮称)を設置し、検討委員会の下に専門医療のあり方を検討する部会と地域医療のあり方を検討する部会を設置し、両部会で並行して議論を進めるとのことである。
 看過できないのは、現在千葉市美浜区において整備を進めている(仮称)総合救急災害医療センターの基本設計を一時中止し、同センターとの統合を視野に検討を行うという方向が示されていることである。
 県は昨年9月県議会での自民党からの要望や市原地域の医療資源に変化が生じていることをその理由に上げているが、そもそも議会で議決されたわけでもないのに特定の政党からの要望に沿って予算の執行を中止するなど前代未聞である。昨年6月に策定された「千葉県立病院新改革プラン」では、循環器病センターのあり方検討については「将来的な」課題とされており、(仮称)総合救急災害医療センターの基本設計を中止してまで検討委員会を立ち上げるなど到底説明がつかない。
 1月10日には2市3町行政連絡協議会(市原市・茂原市・大多喜町・長柄町・長南町)と長生・夷隅地域市町村(勝浦市・いすみ市・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・御宿町)によって、「千葉県循環器病センターが広域に供給している医療機能の維持確保に関する要望書」が森田知事あてに提出され、地域で必要不可欠な医療機能を提供している循環器病センターについて地域の実情を考慮しつつ機能を維持すること、機能が十分に発揮できるよう医師及び医療スタッフの確保に努めることを要望している。また循環器病センターが立地する市原市の南総地区町会長会では、「ここに至るまでの間、千葉県は市原市に対しても私たち地元民に対しても何ら説明もなく、地元住民の感情や地元の状況をも無視した暴挙」だと批判し、移設反対の署名運動が開始されている。
 あまりにも拙速かつ乱暴な今回の県のやり方に対して、こうした地元の声が広がっているのは当然である。日本共産党は循環器病センターの現在地での存続とともに、地域の願いにこたえる役割を果たすために医療機能を拡充させるよう求めるものである。

以上