木更津基地でのオスプレイ定期整備拠点化計画の白紙撤回を求める申し入れ(2015/05/29)

千葉県知事 森田健作 様
    2015年5月29日 日本共産党千葉県委員会/日本共産党千葉県議会議員団

一、米海兵隊所属の垂直離着陸輸送機オスプレイが5月18日(日本時間)、ハワイ州オアフ島で墜落事故を起こし、2人が死亡、20人が負傷した。同機の事故による死亡者は、開発段階からの累計で41人に達した。
 この事故は、オスプレイが配備されている沖縄や、同機が飛来、訓練を繰りかえしている神奈川や山梨、静岡の基地周辺住民をはじめ、日本国民に大きな衝撃を与えている。

一、米海兵隊は、今回の事故原因を調査するとしており、米軍自身がその原因を明らかにしていないにもかかわらず、いち早く、米国防省は「日本での飛行を調整する計画はない」などと強調している。日本政府の菅官房長官も18日の記者会見で「オスプレイは安全だ」と一方的に断定している。中谷防衛相は19日の国会で「設計に根本的な欠陥を疑う理由はなく、通常の運用を停止させる理由は発見されていない」と答弁し、機体の安全性について「現時点で政府としてそれを保証する」などと強弁していることは重大である。
 政府は2012年9月に、いわゆる「安全宣言」を出したが、それ以降も重大事故は続いており、根拠のない「安全神話」によって、オスプレイが日本の空を飛び回ることは断じて許されない。ヘリコプターと固定翼飛行機の性能を併せ持ち、上空でプロペラの角度を変えるオスプレイは、かねてから機体構造上の「欠陥」や、操縦技術の難しさが指摘されている。

一、現在、オスプレイは沖縄米海兵隊に24機が配備されている。日米両政府は、今後、東京・米空軍横田基地へ10機配備することを発表し、陸上自衛隊も17機を導入する計画をすすめており、日米合計で51機にもおよぶことになる。
 昨年、木更津基地でのオスプレイ定期整備拠点化計画が明らかになったが、そうなれば、住宅や学校、医療機関、商業施設などが密集する同基地周辺上空をオスプレイが飛び回ることは明白である。周辺住民はもとより千葉県民が騒音や事故の危険にさらされ続けることは避けられない。知事は「国が安全保障について総合的に考慮し、責任を持って判断した結果」などとしているが、そのようなことでは県民の不安は到底解消されない。

一、今回の事故をうけ、千葉県と木更津市は26日、北関東防衛局を訪れ、木更津基地におけるオスプレイの定期機体整備に関して、安全および騒音対策、地元への丁寧な説明を求めた昨年10月31日の「要望書」に沿った対応や、陸自配備予定オスプレイの定期点検時の訓練を行う計画はないことなどを確認したとのことである。
 しかし、いま千葉県に求められていることは、オスプレイの事故原因が「機体の欠陥」によるものであれ、「人為的ミス」によるものであれ、これだけ重大事故が相次いでいるという事実を直視し、平穏な県民の暮らしを守るという自治体としての責任を果たすことである。
 よって、貴殿が政府に対して、次の事項を要求するよう申し入れるものである。
1.木更津基地でのオスプレイの定期整備拠点化計画の白紙撤回
2.今回の事故原因が明らかになるまで、日本でのオスプレイの飛行中止
3.2012年9月のいわゆる「安全宣言」の見直し
                                      以上