歴史に逆行した教育の持ち込みは許さない【声明】(2010/1/19)

               2010年1月19日 日本共産党千葉県議会議員団

一、森田健作氏が知事に就任して以降、歴史に逆行し、憲法の理念にも反する特異な歴史観に沿った教育を千葉県に直接持ち込む動きが顕著になっている。心ある多くの県民が深く憂慮しており、事態はきわめて重大と言わなければならない。

一、森田知事は「日本教育再生機構」の代表委員をつとめているが、知事に就任早々の昨年6月議会で、同じ団体の同じ役職にある人物を県教育委員に任命した。この団体は、戦前の日本を賛美し、アジアへの侵略戦争を正しかったとする教科書の採択を画策している団体である。アジアの国々を侵略し植民地支配して迫害した日本の歴史の事実を認めず、戦後教育を「自虐史観」に立った教育だなどと攻撃している団体の思想や主張を、千葉県教育に持ち込むようなことが、許されてよいわけがない。

一、森田知事が肝いりで設置した「千葉県の教育を元気にする有識者会議」が昨年12月に、「ちばの教育を元気にする3つのプロジェクト」(提言案)なるものを明らかにした。
 同会議では「愛国心教育」や「武士道精神」「国旗(日の丸)、国歌(君が代)」などがことさら強調され、「道徳教育」推進が太く打ち出されている。知事は、この「提言」を踏まえて、「教育振興基本計画」を策定するとしている。
 1月23日には千葉市内で、県内財界人や日本教育再生機構の中心人物などが「教育振興基本計画」策定に向けて、道徳教育推進の「タウンミーティング」を開催するが、この集会は千葉県および千葉県教育委員会が後援し、知事が参加して挨拶するとのことである。
 日本国憲法の理念に反し、戦前の教育への回帰につながるこのような動きは、日本国民の前途にとっても、アジア諸国民との真の友好にとっても、由々しい事態と言わざるを得ない。

一、本来、教育とは、憲法が謳う平和と国民主権、民主主義の精神に立脚し、子どもたちに学ぶ喜びを実感させると同時に、しっかりとした学力と市民道徳を身につけさせ、次代を担う主権者としての人格を形成していく営みである。
 教育行政の最大の使命は、その目的達成のために、少人数学級など子どもたちの学びを保障する教育条件を整えることにこそある。
 日本共産党は、戦前の時代を賛美し、戦後民主主義を否定するような教育をすすめることを断じて許さず、憲法の精神に立脚した教育を願う県民世論とむすんで、その推進に全力をあげるものである。
                                     以上