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 【2018年6月県議会】日本共産党 寺尾さとし議員代表質問への答弁、2回目の質問・答弁、3回目の質問◆2018/06/20)

◯寺尾 賢君 それでは、再質問を行います。
 まず、成田空港の問題から伺います。
 知事に、この間の200回を超える住民説明会で住民の理解と協力が得られたのかということと、それから、この間の声をどう受けとめているのかというふうにお聞きしました。知事は、重く受けとめていると。騒音への不安の声が多く出され、それらの声を重く受けとめている。それを受けて1月31日に再見直しを求めて要請を行ったと、そういうお話がありました。私が聞いたのは、それでもなお住民の理解と協力が得られたのかということなんです。1月31日に再見直しを求めてやりましたけれども、結局変わらなかったわけですよね。スライド運用の時間が変わらなかった。変わらなかったのに、知事は県民の代表として再見直し案に合意をして署名したわけです。何をもって住民の理解と協力が得られたと判断したのか、こういうふうに聞いたわけですから、再度これははっきりとお答えをいただきたいというふうに思います。
 以前も指摘をしましたけれども、国際空港の中でも内陸空港で深夜も飛行機を飛ばそうというのは成田空港だけです。大阪空港、これはもう国際線が全部関空に移っていますけれども、ここはもう21時までです。都心上空ルートの規制緩和が狙われている羽田空港、これも陸上を飛ぶ場合は23時までです。そのほかは、中部も、それから関空も全部海の上です。24時間運用というふうに言っても、実際に深夜も飛ぶと言っているのは、みんなこういう空港なわけですよね。内陸空港で深夜にわたって飛行機を飛ばそう、そういうふうに言っているのは成田空港だけです。なぜ成田空港の周辺住民だけが深夜まで航空機の騒音を我慢しなければならないのでしょうか。国際競争力の確保といえば、とにかく我慢しろと言うのはおかしいと思いますけれども、お答えいただきたいというふうに思います。
 それから、政治姿勢の問題にかかわって知事にお伺いしましたけれども、お答えありませんでしたオスプレイについて伺います。
 オスプレイについては、木更津市長も話していた整備と配備の次元の違い、これについてお伺いしましたけれども、一般論でそんな整備と配備の違いを聞いたわけじゃないんです。オスプレイが配備されたらどうなるかということで具体的に聞いたわけですよね。なので、この整備と配備の違いについてというところも、本当に真剣に受けとめてほしいと思います。
 一方、暫定配備については、木更津への暫定配備は何ら決定していないと、これはもう国の言い分をそのまま繰り返しているだけです。しかし、何度も言っているように、決まってからでは遅いんです。3月末のマスコミの報道では、木更津への暫定配備について、読売新聞、朝日新聞、こうした主要新聞はもちろんのこと、NHKでも報道されております。我々は防衛省に対して、報道が事実でないならば訂正記事を出させるべきだと、こういうふうに言いましたけれども、それはしないんです。だから、正式な決定はしていないけれども、記事にも書いてあったように、その方向で調整が行われているということは否定ができないんです。知事、これでも声を上げないんですか。今のままでは、ただ決定するのを待っているだけだと言われても仕方がないと思いますけれども、お答えいただきたいと思います。
 木更津への暫定配備が現実の可能性として取り沙汰をされているのに、オスプレイの機体の安全性については全く危機感も緊張感もない。従来どおりの答弁だったと思います。この点でも全くの国言いなりです。しかし、10カ月の間に3回も墜落している航空機がほかにありますか。自衛隊オスプレイの当初の配備先である佐賀県、ここは知事がオスプレイの安全性について防衛省から説明を受けていないということを理由に、配備受け入れの表明をしていないんですよ。そうしたさなかで2月に、あの神埼市の事故が起こりましたけれども、佐賀県の知事でもこういう姿勢なのに、本当にオスプレイは安全だと国の言い分そのままに言っているのが今の千葉県です。本当にオスプレイは安全だと胸を張って県民に言うことができますか。国はこう言っているという受け売りではなくて、知事自身の認識をはっきりとお聞かせいただきたいというふうに思います。
 次に、県立病院循環器病センターの問題について伺います。
 循環器病センターの機能維持に全力を尽くすというふうにおっしゃられましたけれども、あり方検討そのものについては明言がありませんでした。もともと循環器病センターというのは、1955年に県立療養所鶴舞病院として開院したときにも、地域の方々が用地の山林伐採や整地を無償で行って、1998年に循環器病センターとして開設される際も、市原市が住民から買い上げた土地を無償で提供するなど、文字どおり住民の手でつくり上げた病院です。そういう病院を救急、精神と一緒にして新病院に統合してしまおうと、こういう余りにも乱暴だった計画だったからこそ、住民の皆さんからこんなに怒りの声が広がったわけです。再度、このあり方検討、昨年の11月に出された方針ですけれども、この検討の方針そのものをきっぱりとまず白紙撤回すべきではないでしょうか、お答えいただきたいと思います。
 あわせて、そもそも何でこんな乱暴な計画が打ち出されたのか。そして、この半年余り、結局この循環器病センターのあり方検討委員会も開けませんでしたけれども、何をどう検討して、当初計画どおりの新病院の基本設計の再開ということになったのか、はっきりお答えいただきたいというふうに思います。
 次に、保育の問題について伺います。
 保育については多様な保育ニーズがあるという言われ方をされていました。しかし、例えば東京都の調査でも圧倒的多数の保護者の方は認可保育所を求めているわけです。多様な保育ニーズがあるなどということでごまかしてはならないというふうに思います。特に質の確保という点で企業主導型保育の問題点について伺いましたけれども、まともな認識はありませんでした。しかし、企業主導型保育は企業の従業員確保のために、もっと言えば企業の利潤のために設置されている施設ですから、その成り立ちや目的、理念というのは、認可保育所とは全く違います。児童福祉法では保育の実施責任はあくまで市町村にあります。その市町村が全く関与しない、つまり責任を負えないものを推進していいのかと、ここが問われているわけです。企業主導型保育は認可外施設ですから、健康福祉部でも県内でどれぐらいこの施設があるのか、どれぐらい数があるのか、その数すらまともにつかんでいないというふうに伺いました。あくまで他の認可外施設と同様に立入調査をするだけだと。国のほうでは児童育成協会が企業主導型保育監査を行っているというふうに言いますが、県のほうではその状況もつかんでいないわけです。これでどうやって保育の質や子供の安全を確保するのかと。県は新たに認可外施設の保育士などに向けた研修とか巡回指導を行うと言いますけれども、急増する数には全く追いつかない状況です。これもはっきりとお答えいただきたいというふうに思います。
 次に、若者の就労支援について、ジョブカフェについて伺いました。これは、この間、国のほうで事業や基金が終了して、さらに利用者数も減っているという中で事業縮小もやむを得ないというような、率直に言えばそういう姿勢だったと思います。しかし、このまま利用者数が本当に減り続けていいのかと。問われているのは県の姿勢だというふうに思います。県と千葉労働局が雇用対策協定というのを結んでいます。この雇用対策協定によって毎年事業計画というのを立てていますが、この中にはジョブカフェを通じた正規雇用の決定者数というのが目標として掲げられています。しかし、この目標が、2017年度は1,700人だったのに、2018年度は1,600人に下がっています。2017年度も2016年度も実績は目標を上回って達成しているわけですけれども、なぜ目標を下げる必要があるんでしょうか。ジョブカフェの利用者数が減っているというふうに言いますけれども、それならわざわざ事業計画で目標を掲げる意味はありません。ジョブカフェを通じた正規雇用決定者数の目標を抜本的に引き上げるべきではありませんか。そのためにも、ジョブカフェの利用者数をふやすための方向を真剣に検討すべきですが、お答えください。
 最後に、千葉交響楽団について伺います。
 千葉県の文化振興のために大きな役割を果たしてきたと知事はおっしゃいました。しかし、そうした役割を果たしている今の千葉交響楽団の楽団員の皆さん、本当にこんな実態、待遇でいいんでしょうか。楽団員の皆さんは生活が本当に大変な中でもコンクールを受けるなど、日々演奏技術の向上に努めています。それでも生活が成り立たない。特に請負契約の方は社会保険もありませんから、夫の扶養に入ったという、こういう楽団員の方もいらっしゃるわけですね。これで本当にプロのオーケストラというふうに言えますか。演奏回数をさらにふやしていくということが重要ですが、そのためにも、楽団員の皆さんの待遇改善が欠かせません。例えば学校での巡回公演などを行う文化庁の文化芸術による子供の育成事業、こういうものがありますが、これになるためには、オーケストラ連盟の正会員になるのが必要だというふうに言われているんですね。しかし、オーケストラ連盟の会員規程では、正会員になるには「固定給与を支給しているメンバーによる2管編成以上のプロフェッショナルオーケストラであること」が必要だ、こういうふうに言っているんです。この規程をどう考えますか。出来高払いだけの請負契約の楽団員ではなれないんですよ。この規程についてどう考えているのか、お答えいただきたいと思います。

◯説明者(今泉光幸君) 御質問の中で、まず成田空港の関係にお答えいたします。
 成田空港は200回以上の住民説明会をやって、それで再見直しで変わらなかったのではないかという御質問がありましたけれども、この点に関しましては、こちらのほうとしても、再要請を行いまして、国ではスライド運用の時間を見直しまして静穏時間を従来の提案の6時間から7時間に変更したところでございます。これを受けて市町において検討した結果、これを受け入れるとしたことと認識しております。
 次に、なぜ成田の住民だけが我慢しなくちゃいけないのかというお話ですけれども、今回の合意に際しましては、騒防法による防音対策エリアの拡大や、深夜・早朝対策として寝室への内窓等の設置など、騒音下の住民への環境対策の充実が国、空港会社から示されまして、実施に向け協議が進められております。
 3つ目のオスプレイの関係でございますけれども、オスプレイの配備についてですけれども、これにつきましては、繰り返しになりますけれども、木更津へのオスプレイの暫定配備については、県から防衛省に確認しましたところ、何ら決定した事実はないという、このような回答をいただいております。
 次に、安全性についての御質問でございますけれども、オスプレイの国内への導入につきましては、国が安全保障について総合的に考慮し、責任を持って判断したものと考えております。県といたしましては、県民の安全・安心を守る立場から、これまでも国に対してオスプレイの徹底した安全対策を重ねて要請してきたところでありまして、今後も引き続き求めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○説明者(矢島鉄也君) 循環器病センターのあり方検討と(仮称)千葉県総合救急災害医療センターの基本設計再開に関します御質問ですが、循環器病センターにつきましては、診療体制の維持、確保に全力を掲げることとし、(仮称)千葉県総合救急災害医療センターの基本設計を救急医療センターと精神科医療センター、この2つの病院の統合をするために、その緊急性等に鑑み再開をするものであります。
 以上でございます。

◯説明者(横山正博君) 企業主導型保育の質の確保の問題でございます。この企業主導型保育に対しまして、県ではこの保育事業を行う施設を含む認可外保育施設に対しまして、年1回の立入調査を行っているわけでございます。また、従業員の研修や施設への巡回支援を行って、こういったことから保育の質と安全の確保に努めているところです。また、指導の中で、立入調査の中で問題があるというふうに認められた施設については勧告をし、勧告しても、なお改善がされないというふうな施設に対しては、勧告の公表を経て、さらに事業停止命令や施設閉鎖命令を行うことができることとなっております。県といたしましては、今後とも児童福祉法による権限を適切に行使して、施設運営の適正を確保してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯説明者(吉田和彦君) ジョブカフェの関係で正規雇用決定者の目標値を上げるべきではないか、また、ジョブカフェの利用者をもっとふやすべきではないかという御質問でございます。若者の正規雇用の目標値につきましては、千葉労働局と連携、協議しながら、前年実績や雇用情勢等を勘案して設定しているところでございます。ジョブカフェちばの利用者の増加に向けた取り組みにつきましては、ホームページでのスマートフォン対応、あるいは大学へのカウンセラーの派遣、大学と連携しました合同企業説明会の開催などに取り組んでおりまして、今後とも利用者の掘り起こしに努めてまいります。
 以上でございます。

◯説明者(玉田浩一君) 千葉交響楽団のオーケストラ連盟への加盟の話でございます。現在、千葉交響楽団は日本オーケストラ連盟の準会員ということになっておりますという状況でございますけれども、今、千葉交響楽団では経営改善の計画に基づきまして、安定経営に向けて努めているところでございます。そうしたことを進めていく中で、楽団において正会員になるかどうかも含めて検討すべきものではないかというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。