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高知県梼原(ゆすはら)町の自然エネルギーの取り組みを視察(2014/4/16)
梼原町の高台にそびえる風車
 日本共産党千葉県議団は4月、高知県檮原(ゆすはら)町を訪れ、風力、小水力、太陽光など自然エネルギーの活用や推進に関する取り組みを視察しました。
 同町は人口約3700人で、エネルギーの28、5%を自然エネルギーで賄っています。これを2050年までに100%にしたいとの意気込みで取り組んでいます。
 県議団は、地元産の木材をふんだんに使用して建てられた役場で担当者から話を聞き、四万十川に合流する檮原川に設置されている小水力発電設備や、風車やペレット製造工場を見学しました。
県庁の「新エネルギー推進課」から説明を聞く県議団

 四万十川に合流する檮原川に設置されている小水力発電の出力は、53キロワット。すぐそばの檮原学園(小中一貫校)の電力を賄い、夜間は町の街灯に使われています。
 風車(2台)発電については、売電収入が昨年度約5800万円で、この収益を環境基金に積み立て、自然エネルギー導入や森づくりの助成に充てていることがわかりました。
 家庭用太陽光パネルへの助成は、1キロワットあたり20万円で、千葉県の10倍であることがわかりました。これが全世帯の約8%に設置されています。公共施設の屋根にも約450キロワットのパネルが設置されています。
 2008年に立ち上げられた第三セクターのペレット工場では、豊富な森林資源をトンあたり6400円で買い取り、ペレットに加工、キロあたり34円で販売している様子を見学しました。
 翌日は高知県庁を訪問し、「新エネルギー推進課」から「高知県新エネルギービジョン」(2011年・平成23年策定)など自然エネルギーへの取り組みの現状を聞きました。「新エネルギーを産業振興に生かす」との位置づけのもと、その具体化のために「新エネルギー推進課」が設置された経緯や、高知県の強みとして「豊富な森林資源」「長い日照時間」「豊富な降水量」「良好な風況」などがあり、県民参加のもとでこの資源を県内産業に生かしたいとの考え方が示されました。
 「ビジョン」には、太陽光発電・小水力・風力・バイオマスエネルギーの各分野について、知事の任期である4年後と10年後のそれぞれ「導入目標」が数値で示されています。
 たとえば太陽光発電では、10年後の目標として、10キロワット以上では10万5750キロワット、10キロワット未満で8万6000キロワット、風力では、10年後で15万1000キロワットなどを設定。ビジョン策定10年後の2021年・平成33年までに、「新エネルギー」による発電量を現状の5倍、595百万キロワットに、電力需要に占める比率を12.7%にまで高めたいとしています(現状2.3%)。
とりわけ、森林面積が84%という県土の特徴から、バイオマスエネルギーの活用による 産業活性化・雇用創出に向け、取り組んでいることがわかりました。
 日本共産党はこの間、千葉県議会でも繰り返し、高知県のような「数値目標を明確にした長期ビジョンの策定が必要」「その推進のためにも、『自然エネルギー推進課』のような専門部署が必要」と訴えています。